大津由衣

怖いもの知らずのデータ強者

東京都在住の27歳女性。情報サービス系企業にSEとして勤務している。現在9割が在宅であり、出社することはあまりない。健康への意識が高く、毎日ランニングと筋トレをし、食事面も気を遣っている。

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利用しているデータと活用の方法

会社の保険組合が「Health Core」というサービスを社員全員に導入。毎年の健康診断の予約と結果の閲覧、歩数競争イベントなどで利用している。歩数、エクササイズ時間、睡眠、体重、血圧などの入力は、手入力かスマホ、スマートウォッチのデータを自動入力することもできる。歩数競争イベントなどもある。ログイン回数や歩数でポイントがもらえる。AmazonやQUOカードにポイント換算できる。 大津さんはiPhoneの歩数計を連動し、自動入力している。日々の体重や睡眠は、今は入力していない。1年半ほどで1万ポイントほど貯まっていた。

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小川 美里

データで判断される事に現実的な不安を抱える

東京都在住の35歳女性。2歳と6歳の子供を育てるワーキングママ。大手の電気通信会社に勤めていて、仕事内容は顧客サービス・サポートチームの後方支援。現在は在宅勤務が8割で、チームメンバーとはTeamsやzoomを使ってコミュニケーションを取っている。

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利用しているデータと活用の方法

1年前から人事部主導で、週1回パルスサーベイを実施。リモートワークが広がる中、社員の状態を人事や上司、職場の人たちが理解し、メンタル的な問題があれば、いち早く対処する目的。 小川さんの回答は、今は上司が見ているが、本人が許可をすれば他の人も見られるようになる。 サーベイの質問項目は、業務量の適切さ、仕事のペースの適切さ、人間関係、仕事の満足度、睡眠食事の状態について。これらに、4段階(晴れ・曇り・雨・大雨)でシステムに入力することで回答する。 勤怠管理にGPSを用いるサービスを使っている。打刻時に位置情報が表示される。管理者からは常に位置情報が見られる状態。

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戸田 啓司

報酬次第でデータ利活用に賛同

埼玉県在住の47歳男性。不動産企業の総務部に勤務。現在は在宅が7割。「自分はもう出世コースは降りた」と考えており、今後は家族とより良い関係を築いていくことが目標。

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利用しているデータと活用の方法

2年前に会社の保険組合が、健康診断で異常値が出る社員が増えたことを理由に、「ヘルスウォッチ」アプリを全社員に導入した。毎日、体重・歩数・血圧・三食の内容・水分量・起床時間・就寝時間・睡眠の質・メンタル状態・気分・運動内容を入力する。スマホやスマートウォッチ、体重計などともデータ連携でき、食事の内容は選択式になっていて、一度選んだものが上位にくるなど、毎日負担なく継続入力できるUIになっている。データから毎日の健康スコアが示され、医師のアバターがアドバイスをくれる。

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浜口 栄子

データ利活用の現実的な悩みを抱えつつ 知恵を絞る人事や管理者

大阪府在住の 46 歳女性。製造業の 財務部門のマネージャー職で、部下 が 30 名いる。コロナ前は 10 割出 社で、現在は 4 割在宅で勤務してい るが、対面ではない働き方にまだ慣 れないと感じている。部下たちと直 接話すことを大切にしている。

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利用しているデータと活用の方法

リモートワーク中の部下の勤怠・労務管理をデータ利活用サービ スで行っている。PC のログオン・オフだけではなく、モバイル でのメール利用も含め、参考値を複数表示し、自分で確定するシ ステム。浜口さんは海外の相手への対応で終業後にスマホで会社 のメールを見る必要があり、その結果深夜にも働いていることが 役員に明らかになってしまった。 上記の勤怠管理とは別に、部門独自に Teams を使って「今始業 開始します」といったメッセージを送り合うようにしている。 サンプルチェック的に勤怠管理システムのデータとメッセージ が合っているかを確認する。 社用スマホには、人事部からの指示で、感染者の管理・濃厚接 触者の特定・出社判断をするためのアプリを入れている。アプ リによって位置情報が自動取得されるほか、毎日、自分と家族 の体温・体調のデータを手入力で報告する。

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海野 秀昌

合理主義のデータ利活用信者

千葉県在住の44歳男性。エネルギー系企業を経営。取引先との価格交渉や銀行借入れなどのファイナンス分野、将来の会社を見据えた人事総務の企画、新事業の検討など。社員は80名で、男性が8割。現在は出社1割、外出4割、在宅5割の割合で働く。

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利用しているデータと活用の方法

"健康経営の一環として、エクササイズアプリを使って、社員に自宅での運動を義務化した。コロナ禍で社員がジムではなく自宅で運動することを促すため。エクササイズアプリは、筋トレなど50分のエクササイズ・セッションを、コーチや他の参加者とオンラインで繋がって行う。月8回までのセッション料金を、会社が負担している。 社員に1ヶ月ごとに、受けたセッション数、セッション内容、オンライン時間などのアプリのデータを、人事部に提出させ、月8回以上セッションを確実に受けている人を基準に、ボーナスの金額を20%の範囲で増減させている。査定や昇進も、運動回数によって非公式に優遇している。 "

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狭山 芳江

データによる判断を過度に恐れる

神奈川県在住の53歳女性。大手情報系サービス企業の事業部付きの人事担当。本部人事部がデータ利活用に積極的なため、データをもとに意思決定する人事を体験している。現在の出社と在宅の割合は5割ずつ。3年前から、持病の悪化が気になってきた。

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利用しているデータと活用の方法

彼女の会社では、社員の能力や適性をはかり、仕事との適切なマッチングをするためのサービス「w-match」を活用している。約100問の計算や言語に関する問題に答えると、自分の能力や特性が5段階評価で示される。 本部人事部が管理する社員個々のプロファイルには、健康診断結果も記載されている。また、本部人事部は、離職やメンタルダウン防止のために、日々の気分や体調、仕事のやりがいについて、週に一度、4段階で答えるサーベイを導入した。社員の回答が、過去に休職・離職した人の回答パターンと類似していると、人事部から問い合わせが来る。 就業時間中は社用スマホのGPSにより、全社員の位置情報が共有される。コロナ以降、場所にとらわれない働き方が許されるようになったと同時に、安全管理・労務管理の目的で導入された。

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田澤 元基

データ利活用に一定の知識があり、データ共有先のリテラシーを信用

東京都在住の36歳男性。医薬品メーカーに勤務。新薬開発の研究主任で、データサイエンティスト。普段から生体データなどを集めて活用する立場。部下が2名いる。現在は在宅が7割。

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利用しているデータと活用の方法

保険組合が2年前に「健康支援アプリ」を導入した。健康診断・ストレスチェック結果が見られる。その他、毎日の睡眠時間や歩数、エクササイズ時間、体重、血圧などを入力する。 製薬研究開発のために、スマートウォッチを社員(ボランティア)に貸与して、データを収集して研究部門で活用している。その際社員に、1ヵ月間入浴時以外は着用するように依頼している。被験者の年齢・性別とデバイスの基本値を掴むことが目的。

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矢島 康二

ホワイトカラーは無関係

千葉県在住の53歳男性。大手システム開発企業の営業職。コロナ以降、仕事場は自宅かお客様先かの2択。通勤に往復3時間かけていため楽になった。現場SEとチームを組んでお客様へシステムの提案やネット環境の保守を行う。課長クラス。

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利用しているデータと活用の方法

就業時間は業務管理システムのログイン・ログオフを利用。人事部から社用スマホのGPSをオンにするよう通達があった。工数管理は業務管理システムで自己申告している。見積もり・営業活動(新規顧客)・営業活動(既存顧客)・移動・営業準備活動などの項目から入力する。 在宅勤務が始まったばかりの頃、定期的にPCのカメラで上司が顔を確認する、ということが行われた。クリアな映像なので、プライバシーの問題となり、カメラにぼかしシールを貼ることになったが、結局管理者側が大変なので廃止された。

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高本 典子

データから相手を読み取りポジティブに活用する

東京都在住の37歳女性。駅直結のデパートのフロアマネージャー兼バイヤー。3年前から直属の部下を4人持っている管理職。現在は出社5割、外出4割、在宅1割で勤務している。

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利用しているデータと活用の方法

2年前に健康経営の目的でスマートウォッチが販売職など現場系の社員に貸与された。毎日、歩数、移動距離、睡眠時間、平均心拍数、運動があれば種類や時間をエクセルフォームに入力。血圧と体温は別途計測して同じフォームに入力。部下4名から集め、自分のも含めて、上司に提出している。 導入の際、総務から健康経営という目的が説明された。その際、スマートウォッチのGPSデータは出したくないという議論があり、GPSの収集は無しになった。総務が実際にどう活用しているのかは不明。経営や人事にも渡っているのかもしれないとのこと。

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