What-if
Short
Short
市民が綴る
パーソナルデータと働き方の
未来のフィクション小説
About
What if Short Shortについて
いま「パーソナルデータ」を用いたサービスは、私たちの働く環境にも、次々と入ってきています。パーソナルデータを仕事に用いることで事務作業を効率化し、人事評価を公平にし、社員の特性に合った最適な仕事を提供でき、安全や健康管理を確実にし、自由な働き方を推進できると言われています。その一方、使い道によっては、私たちの人権や、選択の自由、人間関係にネガティブな影響を与える可能性もあります。
このウェブサイトは、パーソナルデータを用いたサービスが、この先、私たちの働き方をどう変えていく可能性があるのか、一般の人たちが発想して書いたショートショート(短編小説)を掲載しています。ショートショートは、一般の人たち(特にこれから働く世代)を招いたワークショップを通して作成され、「本当ならどんな未来が望ましいか」を共に考える際に用いられます。
本ウェブサイトを通して、人々が抱く、パーソナルデータを用いた未来の働き方への期待や夢、恐れや不安を共有します。それに共感したり、あるいは批評・議論することを通して、多様な人々がこれからのデータ・ドリブン・社会を共に作っていくことを目指しています。
ワークショップを大学、地域コミュニティ、企業内などで実施したい方は、こちらまでお問い合わせください。
CoDaについて
CoDaは Co-speculation for future Data useの略です。
パーソナルデータ利活用をはじめ、新たな技術を用いたサービスの利用シナリオを、民主的に考える仕組みを生み出すことを目指し、2021年度にプロジェクトとして発足しました。
Society5.0 のビジョンのもと、政府や企業はパーソナルデータを活用したサービスを拡げようとしていますが、生活者は、漠然とした不安や嫌悪感・諦めを感じています。パーソナルデータの利活用のより良いあり方を考えるには、このようなサービスの「提供する側」と「使う側」という溝を乗り越えなくてはならないと、私たちは考えています。
使う人たちは、未来のテクノロジーのあり方についてより当事者意識を持ち、提供する人たちは使う人たちの生活での利用の局面や価値観・感情をより理解する。そして両者が共に考えるコミュニティを創出することを目指しています。
CoDaのウェブサイトはこちら
Workshop
ワークショップについて
参加者はまず、パーソナルデータの未来に起きるかもしれない出来事を、可能な限り想像・空想します。未来を正確に予測することではなく、参加者同士で「可能性」を数多く出し合い、その状況をリアルに想像して、体験や気持ちを表現することが目的です。次に、ワークショップで話し合ったアイデアをもとに、参加者は未来のS F短編小説(ショートショート)を書きます。最後に、小説を題材に、「本当はどうならいいか」「自分にできることは何か」を話し合います。
このプロセスによって、あまり馴染みがない「データ利活用」のある未来の生活を、「自分ごと」にすることができます。なぜ未来の「かもしれない(Possible)」ことを、できる限り出し合う方法をとるかというと、私たちは一足飛びに「あるべき姿(Preferable)」を考えることができないからです。複数の「かもしれない」出来事について、自分で考え、他者と議論し、批評し合うからこそ、初めて「こうありたい」が見えてきます。
ワークショップで使うツール
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ペルソナカード
パーソナルデータ利活用に対する態度として、9つの異なるタイプの人々のカード。表面に簡単なプロフィールと、利用しているデータと活用の方法について。裏面には、データ利活用にまつわる、その人の体験や考えが載っている。
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パーソナルデータニュース
現在、国内外で実際に起きている、パーソナルデータ利活用の最新情報が載っているニュース誌。
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What-ifカード
未来に起きるかもしれない出来事を発想するための「もし〜だったら」という問いかけが書かれているカード。
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フォーマット類
ワークショップで、参加者が自分の発想や考えを書き表すためのフォーマット類。
ワークショップの流れ
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1
事前ワークの実施
9つのペルソナカードに目を通して、自分がWSでなりきる人を3名選んでおく。パーソナルデータニュースを読んでおく。
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2
ワークショップ1に参加
「パーソナルデータの未来に起きるかもしれない出来事」のアイデア・ブレストの実施。1回につき6名まで。所要時間3時間程度。
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3
Short-Short作成(宿題)
WSのアイデアをもとに、800字以内のショートショート(短編小説)を書いてみよう。書いたら、このウェブサイト上にアップロード。
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4
ワークショップ2に参加
小説を持ち寄り、再び参加者で集合。小説を共有したあと「ありたい未来」の意見を出し合う。所要時間2時間程度。
約一週間後