What-if

もし、ライフログやDNAから、個人の体質・知的能力の特性・性格などが定義され、それに最適化した働き方をすることが当たり前になったら?

shortshort23

いい上司 高本さん

 ある日、高本さんが会社に出社すると、上司から会社は、従業員のライフログやDNAから、個人の体質、知的能力、特性、性格などを分析し、最適な働き方を提案することを決定したという。高本さんは、この話を聞いて、驚愕した。
「これって、個人のプライバシーに関わることじゃないですか?」と高本さんが問いかけたところ、上司は、
「あなた方にとってもメリットがあるはずです。最適な働き方が分かれば、より効率的に仕事ができるようになりますし、健康管理にも役立ちます」
と説明した。さらに
「個人情報は秘匿されますし、複数の提案があるため、あくまで参考にしていただくものです」
と上司は答えた。

高本さんは、提案内容を確認すると、自分の体質、知的能力、特性、性格に合わせた最適な働き方が複数提示されていることを知った。彼女は、この新しいシステムに対して期待を抱いた。
「こんなに自分に合った働き方があるんですね。これなら、私もより効率的に仕事ができますし、健康にも気を配れます」
と高本さんは思った。しかし、部下たちは、提案内容に対して戸惑いを隠せなかった。
「どれも自分には合わない気がするんですが」と、部下たちは困惑した様子で尋ねた。高本さんは、部下たちに対して、
「これは参考にすべきものであり、必ずしも自分に合ったものとは限りません。自分で試してみて、自分に合った働き方を見つける事が大事だと思いますよ」
とアドバイスした。

会社の新しいシステムにより、個人のプライバシーが守られた上で、最適な働き方が提案されるようになった。高本さんは、このシステムを利用し、自分に合った働き方を探求することを決意した。

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shortshort19

データのお化粧の罠

 朝、いつものように会社に出勤すると上司から衝撃的なことを言われた。

「これからは今まで提出していたライフログやDNAから一人ひとりにあった働き方や仕事を割り振ることになりました。」

 なんということだ!自分が今まで提出していた個人的なデータはこのようなことに使われていたのか……。
少し驚いたが自分にとっては楽になるなと感じた。今は仕事より家族との時間を大切にしたい。働いてお金が貰えるなら、仕事の内容はどうでもいい。その仕事の内容や働き方をデータから自分に合った仕事を考えてくれるなら考えなくてもいいし楽になるじゃん!!!

 そう思い、僕は興奮しながら新しく割り振られた自分の仕事内容が書かれたメールを見た。しかしそこには、自分に合っている仕事が書かれてると思いきや自分が苦手だと感じる仕事の方が多く書かれていた。不思議に思いつつもまぁ、データがそうだって言うなら…と思い、仕事を始めることにした。

 データから割り振られた仕事を始めて1ヶ月。
自分に合ってるどころか向いていない仕事が多く正直、辛い。
なぜだ?ぐるぐると考えていたところあることに気がついた。

 今まで提出していたデータはお化粧して出していたのだ。

 なるほど、だから自分には合っていなかったのか。このようなことにデータが使われるとは思っていなかったからな。うーん。正直に答えた方がいいと思うけど、誰かに見られていると思うとなんとなく答えづらい。これからどうしようか……

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